回転機コンディションモニタリングとは | TTS

診断サービス

回転機モニタリング診断

プラントでは電動機、ポンプ、ファン、コンプレッサー、発電機、搬送システムなど多種多様な回転機が使用されています。回転機が使用されている目的は様々ですが、それらには生産設備として生産に直結する重要なものも多く含まれています。重要な回転機が突発故障により停止すると、修理費用もさることながら、生産の一部や場合によってはプラント全体を停止させることになり、非常に大きな生産機会損失が発生する場合があります。そのような回転機の突発故障を未然に防ぐには、運転中の機械の状態(コンディション)をモニタリングし、故障の兆候を発見した段階で速やかに適切な処置を施すことが最良の方法といえます。

一般的に回転機の診断といえば振動測定が主流ですが、TTSでは振動測定に限定せず、熱、圧力、油性分など回転機における各種パラメーターのデータ収集と管理を請け負います。

 

特長

アウトソーシングだから継続しやすい

TTSの回転機コンディションモニタリングでは、最新の測定ツールを活用し、ISOの認証「ISO機械状態監視診断技術者(振動カテゴリーⅡ)」を取得した技術員が測定を担当します。持続的かつ成果を上げられる管理の肝となるデータベースの構築から測定、運用まで、一貫したサポートを実施。

これまでマンパワー不足やデータ解析のノウハウが無くてコンディションモニタリングが運用できなかった方も、マンパワーやノウハウが必要な部分などはTTSへアウトソースし、限られたマンパワーは測定結果に基づく保全計画や設備改善計画等に投入。無理なく振動等状態の管理を継続し、突発停止を防止できます。

3種類のモニタリングプランに加えてカスタマイズも可能

お客様の目的に応じて、測定と異常値の報告までを行う「簡易版」と、詳細測定とデータベースの構築、分析、対策方法の提案までを行う「詳細版」、お客様が測定されたデータに対して弊社にて要因分析をして推奨対策を提出する「解析」の3種類のサービスを提供しています。

簡易診断サービス ~ 多くの回転機を計測

  • 概要:振動速度と加速度を、対象設備1台あたり4点測定。設定した基準値を超えた場合に異常として報告。
  • 測定可能台数:1日50台程度(但し環境により異なります)。
  • 特徴:測定するパラメータとポイントを絞り込むことで、点検カバー率を上げられます。

詳細診断サービス ~ 回転機を詳細に計測し分析

  • 概要:対象設備1台あたり10点程度測定し、PC管理のデータベースを作成。設定した基準値を超えた場合に異常として報告することに加え、更に詳細データ(FFTやエンベロープ)を取得し、要因分析と推奨対策を提出します。
  • 測定可能台数:1日20台程度(但し環境により異なります)。
  • 特徴:点検カバー率は低い反面、詳細分析結果が得られるため、中長期的なスパンで抜本的な対策を行うための判断材料にも使用可。

解析サービス ~ ISOの認証を取得した技術員がデータを解析

  • 概要:振動計を保有し傾向管理をされているお客様から、警告値などの基準値を超えた測定データを弊社へ送付頂き、ISO機械状態監視診断技術者(振動カテゴリーⅡ)を取得した技術員が要因分析を行った上で推奨対策を提出。
  • 解析可能件数:1回20台程度(但し状況により異なります)。
  • 特徴:振動に関する知識や経験が無くても不具合要因が明らかになるため、具体的な不具合対策が行え、設備のCBM管理化が可能。

全てのサービスで、お客様の要望に合わせたカスタマイズも可能です。お客様のニーズに応じてモニタリングパラメーターを設定し、組み合わせます。モニタリングには常時監視(オンライン)と周期的監視(オフライン)が選択出来ます。

オンラインと同等の正確性を持つオフラインモニタリング

TTSでは、各測定点にバーコードリングを内蔵したはめ込み型スタッドを設置します。

バーコードリングの読み込みによりロケーションを正しく把握し、センサーをスタッドにはめ込み固定することで、押し当ての角度・圧力に影響を受けない正確な計測データを収集します。

分かりやすいツリー状のデータベース構造を持った管理台帳にデータをダウンロードするため、アウトソーシングから自社内管理への切り替えも容易です。

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