平面度(平坦度)診断とは | TTS

診断サービス

機械基礎、フランジ、定盤などの平面度(平坦度)診断

レーザー技術を応用した新しいシステムとして、レーザー平面度計測器 レバラインが開発されました。直進性の高いレーザーと高精度なセンサの組み合わせで、各設備のフランジ合わせ面や基礎,加工機のテーブルやベッドなど、広範囲にわたる測定面のスピーディーかつ高精度な平面度(平坦度)診断が可能になります。

従来の平面度(平坦度)診断の問題点

Yレベルやトランシットによる測定

従来の平坦度測定には、建設現場の測量にも用いられるYレベルやトランシット(セオドライト)が使用されていました。

Yレベルやトランシットによる測定では、平面上のある場所にスケールを立て、その目盛りを読み取ります。他の場所も同様に高さを測定し、それぞれの高さを比較することで、全体の平坦度を算出します。

この方式では人が目盛りを読み取るため誤差が生じやすく、精密な測定(0.2mm以上の精度)は一般的に難しいといわれています。また、記録は手書きで記入する上に、平坦度を算出するための計算も人が行うため時間がかかり計算ミスが発生する可能性もありました。

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最新レーザー技術でスピーディ&高精度な測定

測定対象物の上に、レーザー測定面を作って測定

1軸のレーザーを用いて、平面の平面度(平坦度)を測定するため、レバラインでは回転レーザーが採用されています。精密に水平にセットされた専用のレーザー発射機よりレーザーを照射し、そのレーザーを回転させることで、測定対象物の上に、レーザー測定面を作ることができます。

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別の測定点でもデータを取得し、それぞれの高さの差を検出します。その取得データを組み合わせることで、設備の平面度(平坦度)をコンピュータにより自動算出するのです。

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平面を定義するためのグリッドは、長方形と円の2種類から選択することができます。

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高い測定精度

レバライン  エキスパート2による平面度(平坦度)診断は、使用目的によってスタンダードとPCソフト付きとセンサライン7センサー+ソフト付きを使い分けるなど、様々な用途・条件に高い測定精度で対応できます。

  レバライン エキスパート2
スタンダード PCソフト付き センサライン7センサー
+ソフト付き
最大測定可能範囲 レーザー発射器を中心として半径100m
レーザー発射機回転誤差
(レーザー360°回転のトータルエラー)
±25μm+±24μm/m未満
コニカルエラー、レベルエラー、ステップエラー含む
レーザー検出器測定分解能 10μm 1μm
レーザー検出器
最小表示単・測定精度
1/100mm・±0.02㎜ 1/100mm・1%未満

 

鉛直方向も測定可能

鉛直方向にレーザーを自動回転させることができるため、垂直方向も水平方向と同様に平面度(平坦度)を計測できます

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診断レポート

測定結果は、それぞれの測定ポイントの数値ならびに2Dまたは3Dのグラフィックデータでレポートします。平面度(平坦度)が一目でわかるため、診断後の詳細検査や補修の優先順位づけや実行が容易になります。

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測定結果の表示

回転レーザー面を基準として、高さの変化を平面度(平坦度)として表示する(レーザー基準),あるいは、全測定点のうち3点を選択し、その3点を通る平面を基準面として、他の測定点の高さ(平坦度)を表示するなど、一度測定してしまえば、状況に応じて、結果表示の方法を選択することも可能となります。

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