回転機の芯出し | TTS - Part 2

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上手な芯出しの仕方(カップリングアライメント)

芯出しは、高度で熟練を必要とする作業とされますが、ダイヤルゲージ、レーザーを用いた測定器などのいずれのツールを使う場合も芯出しの基本は同じです。正確な測定と手順を踏んだ作業を進めていけば決して難しいものではありません。ここではポンプの芯出しを例に、芯出しの作業の進め方をお話しします。

やってはいけない芯出し(カップリングアライメント)

芯出しの「やってはいけないこと」とは何でしょうか?今回、ベテラン実務者の方々に、「購入した新品のポンプにそのまま配管して、芯出しをせずに使用する」「脚のガタを確認しないで芯出しをする」「ボルトの締め付けを複数の人が行う」等の代表的な悪い芯出しの例と、良い芯出しに向けてのアドバイスをお聞きしました。

温度変化のある設備の軸芯出し

運転時の温度変化によるケーシングの伸縮で、カップリングの芯出しが知らない間にずれていることがあります。常温状態で行なう芯出しで運転時の温度変化によるケーシングの伸縮を考慮してオフセットをつけて芯出しをしなければならないなど、高温ポンプにおける軸芯出しの問題点とレーザーを使った芯出しの有効事例をご紹介します。

冷却塔の軸芯出し

大型の冷却塔のようにファンの減速機とファンスタックの外に設置されているモーターが数mの中間軸でつながれているケースでは、ダイヤルゲージのダレと中間軸のたわみが正確な芯出しの阻害要因となります。長い中間軸を持つ設備で圧倒的な威力を発揮する、レーザー軸芯出し器を使った有効事例をご紹介しています。

アライメント精度と部品寿命の関係

日常的にベアリングやメカニカルシール等の部品は交換されますが、ミスアライメントが故障の原因の1つとして疑われることは殆どありません。しかしアライメントの良し悪しでベアリングやメカニカルシールの寿命が左右されています。すなわち精密なアライメントは回転機の安定運転にとって非常に重要な条件だということができます。

レーザープーリー芯出し器活用事例

機械が突然停止することによる生産機会損失は修理費の数十倍にも上ることがあります。クリーンルームなどの空調設備ではベルト切れも突発停止の要因になり得ます。半導体工場の空調設備でレーザー技術を用いて年間10件のベルト切れトラブルをゼロにすることに成功した事例をご紹介いたします。

大型ガスコンプレッサーでのアライメント改善事例

スクリュー式大型ガスコンプレッサーの軸芯出し(アライメント)をダイヤルゲージからレーザー軸芯出し器に変更することで、実際に「メンテナンスコストを600万円削減」「作業時間を従来の1~2日から2時間に短縮」などの成果が上がった化学工場様の例をご紹介します。

レーザー軸芯出し器を使いこなすには?

レーザー軸芯出し器 ロータラインを導入されたA石油化学会社様を取材し、「導入前に障害となったこと」「導入前・後に実施したこと」「新人教育で実施されていること」「導入後に現われた変化」など、メンバー全員が使用できる本格的な活用に至るまでの流れを教えていただきました。

レーザー軸芯出し器ユーザーの方にアンケートを実施

「使いこなすのが難しい?」「色々な回転機に使えるの?」などの疑問から、取っ付きにくい印象を持たれているレーザー軸芯出し器を実際に使われているお客様に取材し、使ってみての率直な感想、実際に活用している状況などを聞かせていただきました。またレーザー軸芯出し器の測定原理もご紹介しています。

回転機の日常メンテナンスにレーザーを採用した有効事例

保全現場の多くはアライメント技術の伝承・維持の難しさから、アライメント精度の低下に悩んでいます。このような状況下にあって誰でも使えるレーザー式軸芯出し器を導入し、3年間で1000万円のコスト削減に成功した事例をご紹介します。