工場内の設備において、老朽化したドレンタンクの交換工事が計画されていました。工事に先立ち、タンクに接続されている複数のバルブを全て閉止する作業が行われたにも関わらず、予期せぬ漏れ込みが発生。この状況は、予定されていた工事日程の遅延を招きかねない深刻な問題でした。
漏れの箇所を特定するため、現場の担当者が目視や触診を試みましたが、漏れ出ている流体の温度が常温であったため、温度変化や蒸発といった手がかりがなく、五感による特定は非常に困難を極めました。接続されている上流のバルブも複数存在しており、どのバルブが漏れの原因となっているのか見当もつかない状況で、現場は対応に立ち往生していました。
このような状況を打開するため、迅速かつ正確な漏洩原因の特定が可能な技術として、TTSによるフレアロスサーベイ診断器を活用した漏れ特定サービスが採用されました。フレアロスサーベイ診断器は、特殊なセンサーを用いて配管やバルブから発生する微細な音波を検知し、漏れの有無や箇所を非破壊で特定することができます。
ドレンタンク接続バルブについて、TTSにフレアロスサーベイ診断器を用いた詳細な診断を実施していただいた結果、漏れの原因となっていた特定のバルブの内部リークが明確に特定されました。原因が判明した後、当社にて該当バルブの増し締め作業を行ったことで、内部リークは解消し、漏れ込みは完全に停止しました。当初懸念していたドレンタンクの交換工事も、予定通り無事に完了しました。
TTSのフレアロスサーベイによる迅速かつ正確な原因特定と即時の対応のおかげで、工事遅延を回避し、計画通りにドレンタンク交換を完了することができました。もし原因特定が遅れていれば工事日程に影響が出ていた可能性があり、今回の迅速な問題解決に対し、現場担当者からは『TTSに相談して本当に良かった』という声が上がっています。また、従来の方法では困難であった常温流体の漏洩原因を迅速に特定できたことで、不要な調査や試行錯誤にかかる時間とコストを大幅に削減することができました。