ロングレンジガイド波による診断原理 | TTS

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配管における腐食や減肉のリスクスクリーニング

ガイド波と従来の超音波(UT)による診断の比較

従来の超音波(UT)による診断

ガイド波は、超音波の一種ですが、従来の肉厚計などに用いられる超音波とは性質が異なります。従来の超音波は、対象物の中を直線的に進み不連続な部分(金属と空気の境界面など)で反射します。また、減衰も大きいため、一般的には有効な検査範囲 (検査距離)は1m以下に限られます。そのため、従来の超音波で配管全体を検査するには、配管全長に渡ってセンサーを走査させる必要がありました。

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ガイド波による診断

一方、配管に“ガイド”されるように配管全体を伝搬するガイド波は、減衰が従来の超音波よりも遙かに小さく、有効な検査範囲は一般的に数m~数十m。実に、従来の方法の数十倍の距離を一度に検査することができます。

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配管全体を1ポイントから測定し腐食箇所を特定

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配管に入射されたガイド波は、一つのエネルギーの塊となって配管を伝播していきます。異常箇所が全く無い場合は、ガイド波は配管に沿って減衰しきるまで伝播しますが、途中に減肉などの異常箇所が存在すると、その部分でガイド波の音響インピーダンスが増加し、ガイド波の一部が反射します。反射したガイド波が再びセンサーに到達するその到達時間から、異常箇所の位置を特定します。反射されずに残ったエネルギーは更に配管の検査方向に進んで行き、その先の配管検査を継続します。

 

入射されたガイド波は、一つのエネルギーの塊となって配管を伝播

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ガイド波の入射と反射

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用途に応じて2種類のガイド波を使い分ける

ガイド波は、使用するモードにより、Lモード,Tモードの2種類があり、用途に応じて一方または双方のモードで計測を行います。

Lモード

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  • 減衰に強く、一般的な配管で使用可能
  • 液体配管の一部では溶接線でノイズが発生し、分析が困難になる傾向がある

 

Tモード

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  • 規格外の肉厚配管、液体配管を少ないノイズで検査可能
  • 反射波の出力が弱く、Lモードに比べ、減衰に弱い

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