TTS フレアロスサーベイは「バルブの内漏れ(内部リーク)」を効率的に発見できる特許取得済みの診断技術です。生産で取り扱う流体組成の種類や状態(液体・気体)を問わず専用の診断器を用いて、漏れを特定することが可能です。
また、漏れ箇所を特定するだけでなく、一定の条件下においては検出する超音波を利用して間接的に漏れ流量を求めることができます。漏れ流量を定量化できることで緊急度の判断や補修の優先順位付けも可能となり、漏れの大きい箇所から修繕することができます。運転中の内漏れを最小化して省エネや生産トラブルの未然防止に貢献します。
石油精製・石油化学工場など高圧ガスを取り扱うプラントには、バルブが数多く存在します。バルブの内漏れは生産流体のロスとなるだけでなく公害の原因になったり生産バランスに影響したりする可能性があるため、安全・安定操業を脅かすリスク因子の1つです。
フレアスタックやグランドフレアと呼ばれる焼却処理施設につながる数多くの末端機器・バルブは通常は閉弁状態です。しかし閉弁状態であるばずのこれらのバルブがシート漏れによる内漏れは少なくなく、生産停止を引き起こすような突発トラブルにつながるケースもあります。
生産リスクを低減するためには、人の五感では発見できないバルブの内漏れ、定期修理後の閉め忘れや整備不良などのオペレーションミス、定期整備の実施対象以外のバルブやタワーの上部にあるような日常的に目が行き届かないバルブのケアなど、管理対象機器や重要設備に限定しない網羅的な管理が求められています。
フレアスタックなど大気につながる末端バルブの流体漏洩管理 | 指定されたバルブの漏れ調査 | 定期修理前に異常バルブを発見して補修部品の事前手配、および 定期整備後の内漏れ確認 |
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工事前の漏れ調査のサポート | 配管やバルブの閉塞箇所特定 | - |
フレアスタックなど、大気側につながるバルブが内漏れした場合のロスは、簡易的に見積もっただけでも、非常に大きく、軽視できるものではありません。下図の例のように50か所漏れがあれば年間のロス金額が数千万円になることもあります。もし、漏れに気付くことなく、2年、3年と放置したならば、ロス金額も2倍、3倍と膨れ上がります。
このようにバルブからのロスを削減することは、 経営の観点から見ても見逃せないテーマになり得ます。
一般的な漏れの確認は五感に頼った診断がほとんどです。例えば、次のような異常があればバルブの内漏れと判断することができます。
触覚 | 聴覚 | 視覚 |
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バルブの一次側配管と二次側配管の温度の違い | 大きな漏れの際に聞こえる音 | 内漏れした液体が二次側配管で気化する際の温度低下で表面に発生する結露や霜 |
しかしながら、実際の現場では、流体の種類や状態がさまざまでそれらが生産工程に応じて複雑に配管施工されているため、五感に頼った診断では全ての異常を発見することは困難です。例えば、以下のようなシチュエーションでは発見することが非常に困難です。
触覚 | 聴覚 | 視覚 |
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管内流体温度が常温なので漏れていても二次側配管温度に変化がない | 周囲の外乱ノイズが大きく、聞き分けられない | 湿度が低いなどでバルブの二次側に結露や霜が発生していない |
触覚・聴覚・視覚 | - | |
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インサルコートやロックルールでカバーされていて、中の状態が分からない | - |
これまでのフレアロスサーベイの診断実績を分析では、五感でも発見できたと考えられる診断対象は、全体の35%程度であり、残りの65%は五感だけでは判定ができなかったという結果になっています。
フレアロスサーベイでは以下のメリットをします。
TTSのフレアロスサーベイは以下の特長により、従来方法による検査の課題を克服しました。
※2:判定ロジックは特許取得済
※3:現在は、Good(正常)、Caution(要注意)、Leak(漏れ)の3段階評価です。一部の条件については、流量を定量化することができます。