保温に覆われたバルブの状態を把握 | TTS

診断事例

バルブの内漏れを網羅的に検査して省エネと生産リスクの低減に貢献

保温に覆われたバルブの状態を把握

課題保温の上から五感で漏れを発見することは困難

保温材に覆われた安全弁、潜在的な漏れリスクへの懸念

あるお客様の工場内の安全弁や配管は断熱保温材で覆われており、内部の状態を直接確認することが困難でした。目視や触診といった従来の五感による診断では、保温材に覆われた内部の異常や、通常運転時には表面化しない潜在的な漏れを発見することは極めて難しく、そのため、設備を安全に維持し、予期せぬトラブルを未然に防ぐためには、定期的な点検の実施が重要な課題となっていました。 しかし、保温材の広範な解体に伴う時間とコストの課題に加え、設備全体の安全性を効率的に確認する方法を模索されていました。

対策保温に覆われている状態のまま、センサーを入れる穴をあけるだけで診断が可能

保温を解体せずに、ピンポイントで診断

TTSから、保温材を解体することなく、専用診断器のセンサーを安全弁の数カ所に接触させるだけで、漏れの有無を効率的に検査できるフレアロスサーベイを紹介されました。TTSの説明によると、大掛かりな解体工事が不要となり、工事期間とコストの大幅な削減が見込めるということでした。

効果保温の解体なしに現場を熟知された技術者にも見つけられない漏れを特定

隠れた異常を早期発見、トラブルを未然に防止

診断の結果、5.0MPaG設定の安全弁に漏れが発生していることが分かりました。装置の昇圧試験の結果、2.0MPaGの時点で昇圧不能(漏れ大)が確認されました。通常運転時の圧力が0.1MPaGであったため、安全弁の漏れが顕在化していなかったのです。 このまま漏れていることを知らずに運転を続けていれば、生産流体の損失が増大しただけでなく、運転条件を変更して、いざ本来の高圧で運転する際に突発停止が発生する恐れがありました。
事前の見立てでは漏れはなく、経験豊富な技術者にも見つけられない漏れを特定した精度について、現場から驚きの声があがりました。

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