見過ごされたリスク、多重化バルブの盲点 | TTS

診断事例

バルブの内漏れを網羅的に検査して省エネと生産リスクの低減に貢献

見過ごされたリスク、多重化バルブの盲点

課題日常点検の対象外となっていた多重化バルブに潜む落とし穴

二重化された安心感、それが油断を生む

あるお客様の工場では締め切りが重要な箇所では、バルブを二重に設置するなど、確実に閉止できる対策が施されています。多重化されたバルブは、 「基本的に漏れはない」という認識になりがちです。しかし、この安心感から日常的な管理の対象外となり、長年点検されず、実際の状態が把握できてい ないバルブが少なからず存在していました。
ある現場の診断では、多重化されたバルブの複数箇所で予期せぬ漏れが見つかりました。多重化は確かに心強い対策ですが、「絶対に漏れない」とは言い切れません。多重化されているから大丈夫だろうという思い込みが、知らず知らずのうちに漏れを見過ごす原因になっているのです。

多重化されたバルブは「漏れない」と過信され、長年点検されないことがあります。

対策見えないガス漏れを可視化する、フレアロスサーベイという選択

多重化の過信を払拭、定期的な漏洩検査で安全を確保

あるとき、診断対象外エリアをTTSの診断員と一緒に通行していた際、ガス漏れ警報が鳴りました。バルブは多重化されていたため、誤報だろうと高を括っていました。しかし、診断員から安全のためにもぜひフレアロスサーベイでの確認を強く勧められ、念のためテスト的に調査を行うことにしました。
その結果は衝撃的でした。直列に設置されていたすべてのバルブから漏れが確認され、フロア付近の配管から可燃性ガスが外部に漏れていたのです。もちろん、直ちに適切な措置が取られ、爆発や吸引による事故は未然に防ぐことができましたが、多重化されたバルブであっても、安全が完全に保証されるわけではないことを痛感しました。

効果安心感から生まれた盲点を解消、事故リスクを低減

定期検査で潜在リスクを早期発見、安全な操業体制へ

TTSのフレアロスサーベイを実施したことで、それまで見過ごしていた多重化バルブの潜在的な漏れリスクを早期に発見し、迅速に対応することができました。もしこの診断を受けていなければ、可燃性ガスの漏洩に気づくことなく、重大な事故に発展していた可能性もあったと考えると、今でも背筋が冷える思いです。
私たちは、多重化されているバルブは安全だと無意識のうちに信じ込んでいました。フレアロスサーベイによる検査は、その思い込みを打ち破り、設備の安全性を根本から見直すきっかけとなりました。
定期的にこのような診断を取り入れることで、より信頼性の高い操業体制を築くことができ、現場の安心感も大きく向上しています。「フレアロスサーベイを依頼して本当に良かった。」これは、私たち現場に携わる者すべての率直な感想です。

TTSのフレアロスサーベイを実施したことで、全てのバルブからの漏れが判明し、可燃性ガスが外部へ漏洩していた事実を確認。重大事故を未然に防ぐことができました。

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