環境・地域住民の問題から、絶対に構外での配管漏れは避けなければならないため、全長掘削・保温解体し、目視検査を実施していました。
桟橋から燃料タンクまでの700m、配管が通っている構内カルバートは体を屈めないと入れないほど狭く、保温材の解体をするスペースもありません。
全面検査のためには全長掘削・保温解体が必要となりますが、そこに膨大なコストがかかっていました。
全長ではなく20箇所の掘削・40箇所の保温解体(20箇所/1系統)だけで、エクスパンション部分を除く700mの全面スクリーニング検査(広域の粗診断)が行えます。
精密検査が必要な箇所だけを効率よく抽出でき、検査効率が向上。コストを抑えながら突発停止リスク低減を図れました。
「10年ごとに全面検査を実施しているが、解体しても健全な部分も多く無駄が多かった。スクリーニングの導入により安全性とコストダウンの両立を図ることができた。」