倉庫などでよく見られる、吊り上げ荷重3t以上のクレーンには、2年ごとの性能検査が義務付けられています。
検査項目の中には、クレーンの撓み(たわみ)測定があります。実施の際には無負荷時と負荷時のガーダのキャンバー(※)を測定し撓み量を確認します。撓み量は、クレーンガーダのスパン値の1/800以下でなければなりません。
従来、Yレベルやピアノ線などを利用し、キャンバー測定をされていましたが、作業効率が悪く、安全面での危惧もあり、改善が求められていました。
作業効率・安全性向上の観点からYレベルやピアノ線に変わる測定方法を探されていたお客様から、当社のホームページのレバライン エキスパート2の活用が可能かどうかのお問い合わせをいただきました。
確認した結果、適用可能と分かり実機での計測を実施。今回対象となったのはガーダのスパン約30mの天井クレーンで、ガーダ上を等間隔で7箇所測定しました。
測定箇所は既に前処理(測定点の位置特定と表面処理)がされており、レバラインエキスパート2を使った測定は1人の作業で、1箇所あたり30秒から1分程度で完了しました。
従来の方法では、4人1チームで半日から1日かけて作業しており、測定作業効率は大幅に向上しました。
測定結果も、従来法とほぼ同じ結果が得られたため、精度的にも問題の無いことが確認されました。更に、クレーンのキャンバーに加えて、両端のレベル差も確認できました。
「大幅に効率が上がったのはもちらん、測定精度もレバライン エキスパート2の方が高いかもしれない。安全性が向上したことも大きい。」