SonicMan(ソニックマンサーベイ)には、プラント全域で広範囲にわたってスクリーニングを行う方法と、特に重要なラインなどの特定範囲を詳細にリーク検査する方法の2種類があります。ガス体全体の包括的なリスクマネージメントには前者、高価なガスや危険流体のラインには後者、などと目的に応じて使い分けます。
また、いずれの診断方法の場合も、診断への補修作業者の方の同行を推奨しています。同行いただくことで、その場で修理可能なリークを効率的に補修していただけます。
オンサイト、オフサイトに関わらずプラント全域をくまなく歩き回って検査し、気体のリーク箇所をスピーディーに探していきます。全てのガス体が対象となるため、検査対象箇所は多くなりますが、一度にすべてのガス体の漏れ状況を把握できるため、これまでの部分的な点検、定量化のない点検では確認できなかった、本当の改善のポテンシャルとそのリスクの大きさが把握できます。その結果、対策アクションが容易となり、プラントのゼロエミッションにつなげることができます。
エア・ガスのリーク箇所 約600箇所、損失金額 約2,400万円
これは実際に、ある石油精製プラントでプラント全体の包括的なエア・ガスリーク診断を行った結果発見された、リーク箇所と損失金額です。このように、特定の気体のライン、エリア、点検ルートだけではなく、オフサイトも含めたプラント・工場の全エリアを検査することで、初めて改善のポテンシャルやリスクの大きさが把握できます。
短時間でプラント全体にわたって全てのガス体の漏れ箇所を特定し、漏れ量を定量化できるソニックマンサーベイだからこそ、プラント全体の包括的なエア・ガスリーク診断が可能となります。そして、診断結果に基づくガス体の包括的なリークマネージメントによりプラントのコストダウン、安全性向上、ゼロエミッション達成を実現します。
高価なガスや危険ガスなど、お客様が気になる重要なラインのみを診断します。対象となる配管やバルブなどの部品を事前に指定し、それら全てを詳細に検査するため、効率よく徹底した診断が行えます。気になるラインだけを頻繁に検査したい、といった場合にも適しています。
いずれの検査でも、TTSでは診断の際、補修作業者の方に同行いただくことを推奨しています。過去の実績では、発見したリーク箇所の平均17%が、増し締め等のアクションにより当日中に修理を完了しています。リークは、一度リークし始めるとリークし続けてしまいます。そのため、修理が早ければ早いほどリーク損失は最小限にとどまり、事故発生リスクも低減して、得られるメリットは大きくなります。